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| 1.頚椎椎間板ヘルニア / 2.変形性頚椎症 / 3.頚椎後縦靭帯骨化症 / 4.頚部脊柱管狭窄症 |
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ヘルニアといえば腰のヘルニアが有名ですが、頚椎にもあります。椎間板は、中心に「髄核(ずいかく)」という水分を多く含むゼラチン状の組織があり、その外側を「線維輪(せんいりん)」という線維性のやや硬い組織が取り囲んでいます(図1)。椎間板の老化がはじまると線維輪がひび割れてきます。この状態で捻挫や打撲などの外傷や、急な動作でくびに無理に負担がかかると髄核が外に飛び出します(ヘルニア、図2)。30~50代の比較的若い年齢の男性に多くみられます。 |
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眠れないくらいのつらい痛みで、左右のどちらかの肩から腕にかけて非常に強く痛みます(図3) |
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ヘルニアはレントゲンで写らないので、MRIが有用です(図4・5)。 |
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とにかく安静。起き上がらずに寝ていれば1週間くらいで症状は改善します。鎮痛薬、筋肉をほぐす薬(筋弛緩薬)、ビタミンB12が有効です。痛みが強かったり長く続くときは手術でヘルニアを取りますが、痛みはすぐによくなります。 |
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(図3)頚椎椎間板 ヘルニアのしびれ |
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くびの病気の中で一番多いものです。50〜80歳代の中年から高齢の方に多くみられます。中年以後になると、椎間板が老化し押しつぶされ、それにともなって上下の骨にとげができてきます(骨棘・こつきょくと呼ばれます)。とげによって骨の中を走る脊髄(せきずい)が圧迫されると症状がでます(図1・2)。 |
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| (図1)正常頚椎の図 |
(図2)変形性頚椎症の図 ("とげ"により脊髄が圧迫されている)
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肩こり、肩甲骨の痛み、後頭部の痛み、手足のしびれ(図7)、手が使いにくい、歩きづらい、階段が降りにくい、排尿障害(残尿感、尿の回数が多い、尿が出にくい) |
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レントゲンやCTで骨のとげ(変形)がわかります(図3,4)。MRIで脊髄の圧迫の程度がわかります(図5,6)。 |
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軽度の時、装具をつけて首の動きを制限したり、首をけん引したりする。ビタミンB12の薬を飲むこともあります。しかし、圧迫の強い場合は手術が必要になります。手術法は格段に進歩してきていますので、創も痛みも小さく安全にできます。 |
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(図3)正常レントゲン(横からみた) |
(図4)変形性頚椎症 (骨が"とげ"のようになっている)
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| (図5)正常MRI |
(図6)変形性頚椎症のMRI (脊髄が強く圧迫されている)
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(図7)最初のしびれ |
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中くらい進行したしびれ |
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進行したしびれ-1 |
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進行したしびれ-2 |
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アジア人、とくに日本人に多い病気です。40歳以後の男性に多くみられます。成人の約2%がこの病気にかかっているといわれています。くびの7個の骨がバラバラに動かないように、3つの靭帯(じんたい)が骨をつないでいます。前(のどの側)から順に、前縦靭帯(ぜんじゅうじんたい)、後縦靭帯(こうじゅうじんたい)、黄色靭帯(おうしょくじんたい)の3つです(図1)。ふつうの人は靭帯は1~2ミリの薄い組織ですが、それが厚くなり骨になるのがこの病気です。原因はまだわかっていませんが遺伝的な要因もあるようです。後縦靭帯は脊柱管内にあり、厚くなり骨になると脊髄を圧迫して症状が出ます(図2)。 |
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靭帯の骨化は少しずつ進行するので初期には症状はありません。症状が出現してMRIをとると、驚くほど脊髄が圧迫されていることが多いものです。首や肩の痛みで発症し、手足のしびれ(変形性頚椎症と同じ)、手が使いづらい、歩きにくい、排尿障害へと進行します。転倒して頭を打つ、交通事故に会うなどで首に衝撃が加わると、それまで症状のなかった人が突然手足のしびれが起こったり、手足が動かなくなることがあります。 |
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レントゲンとCTで骨化した靭帯がわかります(図3〜5)。MRIで著明な脊髄の圧迫がわかります(図6)。 |
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症状の進行を予防するためにネックカラーで固定するように指導することもあります。靭帯の骨化は少しずつでも進行するので、症状が出たら手術がすすめられます。 |
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| (図1)正常頚椎の靭帯 |
(図2)OPLLにより脊髄が圧迫されている |
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(図3)頚椎レントゲン (骨化した靭帯が見える) |
(図4)CTの側面像 (白く骨化した靭帯が見える) |
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| (図5)CTの横断面(白く骨化した靭帯) |
(図6)OPLLのMRI (脊髄が強く圧迫されている)
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日本人はアメリカやヨーロッパ人に比べて骨が小さいので、脊髄が通っている脊柱管も狭い人が多いのです。これだけでは症状が出ませんが、前の3つの病気(頚椎椎間板ヘルニア、変形性頚椎症、頚椎後縦靭帯骨化症)と組み合わさって症状が出ます。「小さな部屋に大きなタンス」ではタンスは傷みやすいのです。 |
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| © 2007-2009 Yoshio Nakajima |
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